アジア未来学校での授業がいよいよ4月より開始されました。現在、予定を超える105名の子どもたちが、4クラスに分かれて毎日勉強に励んでいます。それぞれに配られた真新しい教科書と文房具を手にしてワクワクしている様子が伝わってきます。


 各クラスとも1日2時間からなり、日本同様に週休2日制を取っています。朝の2クラスが7時から9時、午後のクラスは2時から4時となっています。 本来であれば、全日制といきたいところですが、カンボジアの多くの子どもたちは親の手伝いが忙しく、それがなかなかできないというのが現状で、アンロンコン村の子どもたちも例外ではありません。 使用している教科書は、カンボジアの文部科学省に当たる教育・青年・スポーツ省発行のものですが、やはりそれも1日2時間の勉強に合わせて編まれたものです。

 4クラスに合わせて、先生も4名。すべて女性の先生です。その内2名は他の村の出身で、未来学校以外でも10数年の教師歴をもつベテランの先生です。他の2名はアンロンコンで暮らしており、普段から生徒の面倒を見てこられた方です。

 子どもたちがまず取り組んでいるのは、カンボジア語のアルファベットの学習です。クメール語は子音と母音を組み合わせて表す表音文字で、全部で33個の子音文字と29個の母音文字から成りたっています。子どもたちは未来学校に来て初めて読み書きを学び始めた訳ですが、書く練習をしているときには、時々母音と子音の位置が逆になってしまったりと、悪戦苦闘の日々が続いているようです。クメール語の苦手な私から見ても随分と不恰好な文字なのですが、それがまたなんともかわいらしい。また、子どもたちの勉強に対する一生懸命さが、日本の子どもたちには負けていないことだけは間違いありません。  




 今後、この子たちがどのように成長していくのか、この報告を通して、会員、支援者の皆様にお伝えしていきたいと思っておりますので、ご期待ください。




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