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日韓アジア基金カンボジア事務所長 安田理裕
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2003年3月14日、第2のアジア未来学校が、プノンペン市ドンカー区アンロンコン・タマイ村において開校されました。式の前日になっても建築の仕上げ段階で未完の部分があったこと、参加者が当初の予定より多くなり、それぞれの所属機関、団体間に全ての連絡が行き届いていなかったことなど、細かい問題はありましたが、当日までには全ての問題が解決され、無事に開校式を迎えることができました。
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式自体は全てカンボジア様式で行われましたが、スピーチをクメール語と英語で行なうなど、国際色豊かなイベントとなりました。日韓カン三カ国から参加のスタッフ、支援者の方、アンロンコン村民、そして国連や他国のNGOなどカンボジアでの開発に関わる方のご参加もあり、このような教育の事業が国を越え、全ての大人の責任で行われるべきという私たちの信念に見合う内容であったと思います。これまで違った場所から、様々な形でご協力くださった全ての「アジア市民」、「地球市民」の気持ちが1つにまとまったような、そんな瞬間でした。 |
未来学校の主役となる子どもたちや、そのご家族の参加もありましたが、できあがったばかりの校舎を前に、これから始まることへの期待で胸を膨らませている様子がとてもよく伝わりました。(中には、一体何が始まろうとしているのかがわからずとも、とにかく新しい何かが始まるということでワクワクしていた子もいたようです。)
「オークン」(ありがとう)、そんな言葉をあちこちで耳にしました。これは、これまで学校の準備のために村へ何度も足を運ぶ中でも、よく耳にした言葉でもあります。
カンボジアスタッフは私を含め3名で、この人数で全てを取り仕切ることはかなり大変でしたが、プノンペン市教育局を始め多くの方のご協力でなんとか無事に式を終えることができたと思っています。教育局の皆様、そして、朝早くから、また暑い中ご参加いただいた皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。そして、式にご参加いただけなかった多くの支援者の皆様にもお礼を申し上げたいと思います。
この式はあくまでスタートであり、何よりもこれからが一番大切なところです。今後も皆様の暖かいご協力、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
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