カンボジアの子どもたちに教育の機会を!
 私(禹 守根、ウ・スグン)は、1998年に訪れたカンボジアで、何人ものストリートチルドレンに会いました。食べる物にも困って物乞いをしていましたが、彼らは無邪気な笑顔で瞳を輝かせていました。私たちの子どもや兄弟姉妹と同じように……。

 そして2001年に再びカンボジアを訪れた時、偶然にも再び彼らに出会いました。ところが、何も変わっていない厳しい環境の中で、彼らは変わっていました。煙草の吸殻を吸ったり、物を盗んだり、人を刺したり……。私は、とても胸が痛みました。最初に訪れた時に思った「コーヒー代を少し我慢すれば、彼らに教育の機会が提供できる」ということを実践していれば、彼らは今日のような状態にはなっていなかったかもしれないと思えて仕方なかったのです。

 ある村を訪れた時のこと。「子どもには、なんとか勉強させてやりたいのですが……。筋違いだとは思いますが、何とかお願いできませんか。子どもたちには私たちと同じような生活をしてほしくないのです。」と、涙ぐむ母親たちと、我々を物珍しそうに眺めながら群がる子どもたち。

 首都プノンペンの郊外のある地域では、村中の子どもの80%が、主に経済的な理由で学校教育を受けていません。彼ら子どもたちは、たとえ食べて行くのが精一杯の状況でも、私たちの子どもたちと同様、無邪気な笑顔で瞳を輝やかせているのです。

 彼らはいつでも学校に行くことを夢見ています。彼らにもその権利があるはずです。そうして私たちは2,001年4月に、大きな夢を持って「日韓アジア基金」という組織を結成しました。その夢とは、日韓両国の若者が歴史の壁を乗り越え、手を取り合ってアジアの未来に貢献することです。
そしてその第1歩がカンボジアの子どもたちのために、学校を作ることでした。皆様のご支援を頂いている「カンボジアの子どもたちに教育の機会を!」は、日韓アジア基金が現在柱としている活動です。

未来学校第一校について
 発足一年後の2002年8月より、現地NGO「We love Canbodia」としてカンボジアの人たちの手で運営することになり、私たちから独立しました。

未来学校第二校が開校しました!
 詳しくは「アジア未来学校の開校」をご覧ください。




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2.教育の現状